昨日、とあるセミナーを受講してきました。
その中で、国が日本の農林水産物食品に対してGI(地理的表示法)を保護しているというお話を聞きました。セミナーとの内容とは全く関係ないのですが・・・。
このGIは何かというと、「品質などの特徴が産地と結びついていている農林水産物・食品の名称を国が保護する」というものです。例えば、「但馬牛」や「夕張メロン」などが登録されていて、産地がその名称に含まれています。

さて、ここからワインの話。
ワインにもGIがあります。すごく簡単に言うと、「一定の基準を満たしていれば、産地を名乗っていいよ」というのを基に、様々な国や地域でワイン法を制定しています。
このワイン法ですが、フランスだとAOP(AOC)法で全てのワインを3つの等級に分類しています。
上から
A.O.P.(Appellation d’Origine Protegee) 原産地呼称保護ワイン
I.G.P.(Indication Geographique Pretegee) 地理的表示保護ワイン
VIN DE TABLE テーブルワイン
となり、ワインのラベルに等級が表示されています。最も上の等級のA.O.P.であれば、「Appellation d’産地名 Protegee(Controlee)」と表記されています。

もちろん、テーブルワインでも美味しいものも沢山ありますが、私は迷った時はワイン選びの基準にしています。
残念ながら、日本にはワイン法はありませんが、似たものに「ワインのラベル表示ルール」があります。2018年に始まったばかりですが、国産のブドウを使用して、国内で醸造されたワインは「日本ワイン」とラベルに表示できるというルールです。
ただ、これは諸外国のワイン法と違って、ワインが日本産か外国産かを見分けるもので、品質までは保証しているわけではありません。
今後、日本ワインを世界に広げていくためにも、我が国にもワイン法ができることを期待します。