ワインと料理のペアリング -調和効果-

春が訪れて桜が咲く季節になると、ピンク色に連想されていつもロゼワインが飲みたくなります。今年もあちこちで桜が綺麗に咲いてきて、セラーで寝かせていたロゼに夕方のデパ地下で安く買ったお刺身を合わせてみました。
最終的には「好み」になってしまいますが、ワインと料理を合わせるポイントの一つとして

「ワインと料理の特徴を同じにする」

というのがあります。
特徴を合わせることで、ワインと料理が口中で料理され、香りや味わいが調和されることがあります。この理論に基づいて、ロゼと刺身をペアリングしてみました。

まずワインはこちら

Can Sumoi La Rosa 2018

ブドウはビオデナミ農法で栽培。無添加、濾過なしで醸造。またシュールリーを行なっています。これらがワインの外観にも表れていて、ショップの商品棚で、ワインの液中にオリが浮いていたのが衝撃的で迷わず即買いしました。

ワインについて

アペラシオン:DOペネデス
ブドウ:5 0%Sumoll、30%Parellada、20%Xarello

外観:淡いピンク色。グラスに注ぐと、発泡が少し残っています。
香り:最初にアカシアやスカズラなどの花のニュアンス、次に海や潮の香りを感じます。
味わい:程良い酸味と塩の風味が特徴的。心地良い苦味も感じられます。
酸味:中
苦味:中+
塩味:中+

アルコール:11%
ボディ:ライトボディ
価格:2,000円くらい

そして合わせた料理がこちら

刺身(マグロ赤身・タイ・ハマチ)
小田原土産・鈴廣のかまぼこ
小田原土産・たたみいわし

ペアリング効果

刺身と醤油の塩味と、ワインの塩味が口中で調和して複雑な味わいになり、それぞれの美味しさが増しました。また、ハマチに関しては塩味の調和効果とは別に、魚の脂分をワインの酸味が流してくれる効果もあり、あっさりと頂けました。
かまぼこといわしはワインの塩味が調味料の代わりをしてくれて、素材の美味しさを引き立てくれました。

こんな感じで、ワインと料理の相性を合わせると、料理もワインも美味しくなります。さらにペアリングを考えるのも楽しい時間になります。