WSET Level 3を終えて

WSET Level 3の勉強にキャプラン(ワインスクール)に通い始めたのが2022年4月。
そして試験が2022年10月。
結果が届いたのが2023年2月。結果が分かるまで長い・・・(T . T))

なんとか無事に合格できました。

思い起こせば本格的にワインの勉強を開始したのが、2021年のワインエキスパート。ここまでスムーズに一発合格できているのは、努力もありますが戦略的・計画的に勉強を進めた結果だと思っています。
ですので、これからWSET Level 3に挑戦される方々に、「効率よく、そして少しでも楽しく勉強を進められて、もっとワインを好きになってもらえれば!」の想いから自身の勉強方法を厚かましくも共有しようと思います。

私がWSET の勉強を始めた時に、ウェブ上の色んな方の体験談やアドバイスにとても助けられたので、私もオープンに情報を共有することで社会へ恩返しできましたら幸いです。ベストな勉強方法は人それぞれですので、是非参考程度に読まれてください。

【筆記対策】


キャプランの WSET Level 3のコースが始まったのが2022年4月。
授業中はものすごいスピードで進行してきました。試験対策を忘れるほど内容はとても面白いのですが、なにせ物凄い情報量で(当たり前・・・)乱雑な字でメモを取るのが精一杯でした。間にテイスティングを何度か挟むので、テイスティングをした後の文字はもっとひどい・・・(笑)
コースの後半は吐器に吐き出していましたが、美味しいワインが多いので、飲み込みたくなるんですよね(笑)

授業は2週間〜1ヶ月に1回のペース。
授業が終わった翌日は授業中のメモを忘れない内に、ノートにまとめました。その後の1〜2週間で、授業で習った箇所の復習。
復習が終われば1週間で次の授業の予習をしました。予習と復習はノートを自作しました。暗記する箇所を薄い赤字にして、その上に赤い透明シートを被せて暗記しました。↓こんなイメージです。

ノートは手書きが苦手なので、パワーポイントで作成しました。エクセルでまとめられる方もいらっしゃいますが、私はエクセルよりパワーポイントの方が使い易いと感じました。但し、人によって使いやすいツールは、手書き、エクセル、パワーポイント・・・など様々と思います。

予習と復習はThirty Fifty(https://www.thirtyfifty.co.uk/)を活用して、Flash Cardsで予習、Flash CardsとExam Questionsで復習をしました。
色々と自分にベストな勉強法を試行錯誤して探りつつ、最終的に辿り着いた方法は下記です。ベストな方法に辿りつくまでが本当に苦戦しました。

準備:
まず準備としてWSETのテキストや資料にはタイトルシートを貼りました。これをしてから一気に勉強がしやすくなりました。



予習:

  • 次の箇所のテキストを読む
  • Flash Cardsで出てきた箇所をテキストに線を引く。もしくはテキストにメモる。

復習:

  • 授業中のメモをノートにまとめる。
  • 予習でテキストに線を引いた箇所をノートにまとめる。
  • その際に、暗記する箇所を薄い赤字で表記して、透明の赤いシートで隠して暗記する。
  • ノートは、産地毎に「テロワール」「ブドウ品種」「栽培」「醸造」「熟成」「市場」の6つの要因に分けてまとめました。

【テイスティング対策】


テイスティングを効率良く対策するために、8月からアカデミー・デュ・ヴァンのソムリエ・ワインエキスパートの二次試験対策講座に何度か通いました。
WSETとJSAで若干の違いは(個人的には)感じていますが、ワインの本質は当然ながら同じですので、しっかり対策できました。

テイスティング用語は全て暗記して、自宅でのテイスティング練習を空で書けるようにしました。

【本番直前(1ヶ月半前)】


9月前半までは授業の予習と復習が精一杯で暗記は全て1度のみ。反復はできませんでした(トホホ)。9月半ばになって残り1ヶ月半になったところで、本格的に受験対策を始めました。
順番は以下です。

1.それまでまとめたノートを再度暗記。

2.キャプランの授業や宿題で出された記述練習問題と、Thirty FiftyのExam Questionsを復習。完璧に解答できるまで何度も反復。

3.選択問題対策。
選択問題対策は直前1ヶ月前になってやっと始めました。遅っ ∑(゚Д゚)
無料アプリを利用して、通勤時間などの隙間時間にひたすら繰り返し解きました。私が利用したのは↓です。

https://www.terre-wine.com/blogs/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97/wset-level-3-%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA

4.本番と同じ時間に本番シミュレーション。
テイスティングと筆記の模試を何度か行いました。テイスティングはワインを赤と白を2つ用意しました。但し、どんなワインかは分かってしまっているので完全に本番シミュレーションはできません。筆記問題はThirty FiftyのMock Examを利用しました。何度か繰り返しシミュレーションをしてみると、試験慣れか、回数を重ねる度に点数も上がってきました。本番1週間前までに、筆記試験は大体90%くらいまでは正解できるようになっていました。

5.本番まで残りの1週間は新しく暗記はせずに、これまで解いてきた選択問題と記述問題を何度も繰り返しました。

6.試験3日前から勉強のペースを落とし、本番に体調を万全の状態に持っていくことを意識しました。なので、あえて前日は何も勉強せずに睡眠を沢山取りました。

以上の内容を計画表として作成して(これはエクセルで作成・・・)、計画は前進する毎にずれてくるので、その度に計画を立て直していきました。仕事でPDCAを繰り返すイメージです。


これを読んでいただいている方は、WSET Level 3に挑戦される方と思います。
WSET Level 3の勉強は決して楽なものでないですが、みなさん、頑張ってください!!
私も次はDiplomaに挑戦します!!

ワイン検定シルバークラスの講師します!

ワイン検定シルバークラスが近づいてきました。
ブロンズクラスは年に2回ありますが、シルバークラスは年に1回のワンチャンスです!今年は10月27日が申し込みの締め切りなので、ブロンズを合格された方は是非次のステップにチャレンジしてみてください。

シルバークラスではレストランやワインショップでソムリエに相談したりアドバイスをもらいながら、好みのワインを選んでいくための知識を習得します。

一つ下のブロンズクラスに比べるとテキストの内容も難しくなり暗記量も増えますが、合格すれば飲食店でワイン選びがスマートにできるようになります。

試験当日に2時間の講習があり、その後に試験をします。当日の講習だけではワインの魅力を全てお伝えできないので、事前にオンライン勉強会を予定しています。もちろん無料です。
WSET Level 3の試験を終えてさらにパワーアップした講師がテキストの範囲を超えてワインの魅力をたっぷりお伝えします。

また試験終了後は懇親会も行いますので、是非ワインラバーの方の参加をお待ちしています!!
申し込みはこちら👉https://www.winekentei.com/
講師:大阪会場 川見綾子

ワインラバーのための資格・検定

ワインの資格や検定

日本国内で取得できるワインの資格や検定はたくさんあります。主なものを挙げると;

  • 一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定資格
    • ソムリエ
    • ワインエキスパート
  • 一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定検定試験
    • ブロンズクラス
    • シルバークラス
  • WSET®(Wine & Spirit Education Trust)認定資格

世界に通用する資格として、英国に本部を置く酒類教育機関WSET®(Wine & Spirit Education Trust)が認定するレベル別の資格があります。Level 1からLevel 4まであり、Level1から4に進むにつれて難易度が上がります。


他にも各産地に特化した資格や検定など、まだまだあります。中でも、ワイン業界で最も名声が高いとされるのがマスター・オブ・ワイン(MW)です。英国に拠点を置くマスター・オブ・ワイン協会が認定する資格ですが、日本人で合格したのはまだ2人で、内1人は英国在中です。

・・・続き